一人暮らしでは、食費がかさむのが難点です。食費を安く抑えるためには、自分がどの程度の支出をすべきなのか、どんな節約テクニックがあるのかを理解することが大切です。今回は、一人暮らしの食費の目安を探り、節約に役立つヒントをご紹介します。
一人暮らしの食費の目安はどれくらい？
一般的な平均は平均38,410円
調査の結果では、一人暮らしの場合、1ヶ月あたり平均38,410円の食費がかかっていると言われています。この数字はライフスタイルや地域によって大きく異なりますが、1人分の食費を把握する目安になります。この金額には、ご飯や麺類などの主食、肉や野菜などの副食、おやつ、飲料などが含まれています。
エンゲル係数が高すぎないかチェックしよう
エンゲル係数とは、食費の総支出とその他の費目の総支出の比率のことである。エンゲル係数が高いほど、可処分所得に占める食費の割合が高いことを示しています。
一人暮らしをしている方々にとって、食費は重要な支出の一つです。
経済学の指標であるエンゲル係数は、食費が全体の消費支出に占める割合を示しています。
男性のエンゲル係数の平均は25.3%であり、女性の平均は23.9%となっています。
この数値を見ると、男性は女性よりも食費のために支出を行っていることがわかります。
特に34歳以下の若い男性は、女性や他の年代の男性と比較しても、より多くの食費を使っていることがわかっています。
一人暮らしをしている社会人の方々にとって、食費がやばいと感じた場合は、自身のエンゲル係数を調べてみることをおすすめします。
社会人の一人暮らしにおけるエンゲル係数の平均は24.6%ですので、自身のエンゲル係数が平均値以上であれば、食費の使い方を見直すチャンスと考えることができます。
これは、一人の可処分所得のうち、食料が大きな割合を占めていることを意味する。
日本のエンゲル係数が高いのは、輸入や輸送のコストが高いため、食費が他の国よりも相対的に高くなるためと思われる。さらに、日本では急速な高齢化が進んでいるため、食料への支出全体が増加している。
実際に食費がどれくらいなのか現状を把握しよう
毎日食費を記録する習慣をつけましょう
毎月の食費を割り出すには、まず食費を記録する習慣を身につけることが大切です。小さなノートをつけたり、アプリを使ったりして、毎日の食費を記録していきましょう。こうすることで、毎日何に使ったかを明確に、そして正確に記録することができます。そして、月末に出費を集計すれば、毎月の食費を把握することができます。
大まかでもいいので、食費の予算を決めましょう
毎月の食費が正確に把握できたら、次は食費の予算を考えましょう。そうすることで、支出を把握しやすくなり、長期的な節約にもつながります。まず、1ヶ月の全体予算を立て、それを食事とおやつに分けます。こうすることで、各週に必要なものを計画し、整理整頓することができます。
完璧に守らなくても、大まかな予算を決めておくことで、現実的な支出を把握することができます。また、この予算を出発点として、外食を控えたり、より安く作れるレシピを見つけたりして、節約する方法を見つけることができます。
一人暮らしの食費が高すぎてやばい場合の節約方法
王道は自炊
一人暮らしの食費が高いときの節約術として、最も効果的なのが自炊することです。家庭料理はテイクアウトよりも安く済ませることができるので、長い目で見ればかなりの節約になるはずです。さらに、新鮮な食材を使って調理することで、栄養価の高い食事を摂ることができます。
コンビニエンスストアで購入しない
コンビニは便利かもしれませんが、値段もそれなりにします。コンビニの商品は、大型店の商品よりも高い傾向があるので、買わないようにしましょう。また、栄養価の高い食品を選ぶには、大型店舗で購入した方が選択肢が広がります。
お菓子、スイーツはなるべく食べない
お菓子、スイーツは魅力的でついつい食べたくなるものですが、その分費用もかさみます。お菓子を食べ過ぎると、食べ過ぎになり、それに伴うコストが発生します。そのため、可能であれば間食を制限したり、避けたりするようにしましょう。そうすることで、お金の節約にもなりますし、健康維持にも役立ちます。
宅配弁当サービスを利用する
宅配弁当サービスは、一人暮らしの人にとって食費を節約するのに最適な方法です。栄養価の高い食事を宅配してくれるサービスです。お弁当は外食に比べるとリーズナブル。さらに、食材の準備や買い物の心配をする必要がないため、時間の節約にもなります。
冷凍食品で乗り切る
食費が高いときは、冷凍食品を利用するのがおすすめです。冷凍食品は賞味期限が長いので、冷凍庫で長期間保存することができます。また、通常、生鮮食品よりも安いので、節約にも役立ちます。ただ、ラベルを確認し、栄養価の高い冷凍食品を手に入れるよう心がけてください。
特売日に買い物をする
スーパーやディスカウントショップなどでは、定期的に特売を開催しています。
特売日には、当日だけ割安になっている商品が多くありますので、近くのスーパーなどが特売する日をチェックしておくと良いでしょう。
近所のお店の特売日の情報は、新聞の折り込み広告で提供されることが一般的ですが、一人暮らしの方は新聞を購読している人が少ないため、WEBのチラシを利用することをおすすめします。
ただし、特売品だからと言って、ついつい買いすぎてしまうことを防ぐために、買い物リストを作り、リストに書かれているものだけを購入するように心がけることが大切です。
特売はお得ですが、必要なものだけを買うようにして無駄遣いをしないようにしましょう。
空腹時に買い物に行くのを避ける
誰であっても、お腹が空いていると見るものすべてが食べたくなってしまうものです。
お腹が空いた状態でスーパーやコンビニのお総菜売り場に行くと、特に魅力的に感じることでしょう。
しかし、一人暮らしで食費に困っている場合は、お腹が空いている時にコンビニやスーパーに行かないようにすることが重要です。
なぜなら、お腹が空いている状態で買い物に行くと、本当に必要なものだけでなく、食べきれない量のものや必要ではないものを購入してしまう可能性があるからです。
スーパーやコンビニに買い物に行く場合は、食事後などお腹が満たされている時間帯に買い物リストを作成し、それを持って出かけるようにしましょう。
これにより、空腹感に惑わされずに必要な商品を購入することができます。
大容量パックを購入して何回かに分けて使う
一人暮らしの方々は、肉や魚などの食材を一度にたくさん使用しないため、少ない容量のものを購入することが多いと思います。
しかし、スーパーなどでは、大容量の食材の方が割安になっていることがあります。
まずは、購入したい食材の100グラムあたりの価格を確認してみましょう。
もし、大容量パックの方が、少量タイプよりも100グラムあたりの価格が低いのであれば、大容量のパックを選ぶことをおすすめします。
大容量のパックを購入した後は、自宅に帰ってから、1回分ずつに小分けにして冷凍保存すると、必要な時にすぐに取り出して使うことができるので、とても便利です。
野菜や果物は旬の時期に買う
肉や魚と同様に、野菜は自炊する際には必ず必要な食材です。
野菜や果物には旬の時期があり、その時期になると比較的価格が安くなる傾向があります。
例えば、一年中あまり価格が変動しないもやし以外の野菜は、季節に合わせて買うことをおすすめします。
旬の野菜や果物は価格が安くなるだけでなく、味も一番美味しい時期です。
また、季節によって品種も異なりますので、同じ野菜や果物でも旬のものを選んで食べると、別の食感など楽しむことができます。
値引きシールの貼られたお惣菜を買う
多くのスーパーでは、一定の時間になるとお惣菜などが割引されて売られています。
もし一人暮らしで食費がピンチの時は、割引シールが貼られたお惣菜を購入すると良いでしょう。
特に仕事が遅くなって食事を作るのが億劫な時は、スーパーに立ち寄って割引シールが貼られた総菜を購入すると助かりますね。
また、スーパーによっては肉や魚、野菜などの生鮮食品も割引されることがあります。
割引されている商品は消費期限が近いことがほとんどなので、家に帰ってからジップロックなどに小分けして冷凍すると、食費を節約することができます。
まとめ
一人暮らしは、特に食費にお金がかかります。支出を意識して、請求額を減らす方法を見つけることが大切です。まずは支出を記録し、節約できる部分を特定することから始めましょう。そして、無駄遣いしているものを削減していくことで支出を減らすことが可能です。
