エンジニア業界では英語力の必要性が高まっており、多くのエンジニアが「英語力は必要なのか」と疑問を抱いています。答えはイエスで、英語力にはエンジニアの日常業務に役立つだけでなく、いざというときの転職にも役立つメリットがいくつもあるからです。今回は、エンジニアに英語力が必要な理由と、英語力がもたらすメリットについてご紹介します。
なぜエンジニアに英語力が必要なのか？
プログラミング言語が英語をベースにしているから
プログラミング言語は、その大部分が英語をベースにしていることは周知の事実です。つまり、ソフトウェアを扱うためには、エンジニアはその言語を使いこなす必要があるのです。なぜなら、プログラミング言語を構成する命令やコマンドは、英語で書かれているからです。したがって、エンジニアがコードを理解し、複雑なプログラムを作成するためには、英語での読み書きが流暢にできなければならないのです。
オフショア開発が進んでいるため
グローバル化が進む中、多くのプロフェッショナルがさまざまな国の人たちと一緒に仕事をしています。特にエンジニアリング業界では、エンジニアがオフショア開発者と一緒に仕事をすることが多いため、その傾向は顕著です。そのため、英語が堪能であることは、さまざまな国の人々とコミュニケーションをとる上で非常に重要です。オフショア開発者と効果的にコミュニケーションし、コラボレーションする能力は、多くのエンジニアが持っていなければならない貴重なスキルです。
最新の情報は英語で発信されるから
英語ができれば、エンジニアは業界の最新情報にアクセスすることができます。ソフトウェアの最新ドキュメントを読むにせよ、ウェビナーやカンファレンスを見るにせよ、その大半は英語で発信されるものです。そのため、英語を使いこなすことで、エンジニアは自分たちの職業に関する最新の情報にアクセスできるようになります。
エンジニアで英語ができると得られるメリット
日本以外の企業で働ける可能性がある
英語が得意なエンジニアであれば、国際的に活躍できる可能性があります。海外では、経験豊富で英語力のあるエンジニアを必要としています。バイリンガルのエンジニアであれば、海外の人たちと効果的にコミュニケーションをとり、仕事をすることができるでしょう。より難易度の高いプロジェクトに挑戦し、自分のスキルアップを図ることができます。
最新の技術情報を習得することができる
英語力のあるエンジニアであれば、最新の情報に容易にアクセスすることができます。英語は科学技術の言語であり、最新の技術開発に対応するためには、英語の理解が不可欠です。英語で使われる専門用語を理解できるようになることで、最新の情報や進歩に対応することができるようになるのです。
具体的な不具合調査に役立つ
技術的な不具合を調査する場合、英語ができると大きなアドバンテージになります。不具合を解決するために海外の人に連絡を取る必要がある場合、英語が話せればよりスムーズに対応することができます。バイリンガルのエンジニアとして、効果的にコミュニケーションをとり、問題についての情報を明確かつ簡潔に、あなたを助けてくれる人に提供することができます。
技術力アップに役立つ
英語が話せると、技術力の向上にも役立ちます。英語は科学技術の言語であるため、その理解度を高めることで、工学で使われる専門用語を理解することができるようになります。これにより、目の前の作業の技術的な詳細を理解し、より迅速かつ効率的に作業を完了することができるようになります。
外国人とコミュニケーションが取れるので、会社で重要な役割を果たすことができる
外国人と一緒に仕事をしている会社では、英語が話せることで会社で重要な役割を果たすことができます。バイリンガルエンジニアとして、外国人と接する際の言葉のギャップを埋めることができるようになります。効果的なコミュニケーションが可能になり、あらゆるプロジェクトが時間通りに、最高の水準で完了するよう支援することができます。
エンジニアに必要な英語力とは？
最低でも英検3級相当以上は必要
エンジニアにとって、英語の理解力は必須です。多くのエンジニアリング企業で求められる英語力は、英検3級以上です。英検の実用英語技能検定とは、個人の英語能力を評価する国際的に認められた試験です。試験は「聴解」「読解」「文法・語彙」「作文」の4つのセクションに分かれており、「聴解」「読解」「文法・語彙」「作文」の3つのセクションで構成されています。3級では、ビジネスシーンでの指示や短い講義を理解し、英語のビジネス文書を読んで理解し、正しい文法を用いて、英語で短いレポートを書くことができることが求められています。
TOEIC700点以上あればなお良い
多くの技術系企業で求められるもうひとつの英語力は、TOEIC700点以上です。TOEICは、世界的に認められている英語力を測定するための試験です。テストは、聴解と読解の2つのセクションに分かれています。TOEIC700点以上の受験者は、英語の指示を理解し応答することができ、首尾一貫して組織的に話すことができ、正しい文法を使用し、書かれた英語を理解することができるはずです。
まとめ
エンジニアにとって英語力は、同僚とより効果的に協力し、海外就職を可能にするため、ますます重要なスキルとなっています。さらに、雇用主は英語で流暢にコミュニケーションが取れる応募者を好む傾向があるため、英語力を身につけることは、エンジニアが就職市場で競争力を維持することにもつながります。したがって、エンジニアがその分野で成功するためには、十分なレベルの英語力を身につけることが重要なのです。
